「狭い部屋で一人暮らし。収納が全然足りない…」と感じたことはありませんか?
ワンルームや1Kなど、収納スペースが少ない物件は多く、物が増えるたびに部屋がごちゃごちゃしてしまいがち。でも実は、工夫ひとつで“狭くてもスッキリ片付く部屋”はつくれるんです。
この記事では、一人暮らしの限られた空間を最大限に活かすための収納アイデアをご紹介。家具の選び方から、場所別の収納テク、賃貸でも安心な収納方法まで、すぐに実践できるコツが満載です。
収納で悩んでいる方は、ぜひ最後までチェックしてみてください!
狭い部屋でも快適に暮らす!一人暮らし収納の基本ルール
収納前にまずやるべき!「持ち物の見直し術」
一人暮らしの部屋は限られた空間の中で生活すべてを完結させる必要があります。だからこそ、収納の工夫以前に「持ち物を見直すこと」が重要です。不要なモノが部屋にあふれている状態では、どんなに収納術を試してもすぐにリバウンドしてしまいます。
まずやるべきは「3つの箱」を使った整理。1つ目は「よく使う」、2つ目は「迷っている」、3つ目は「手放す」と分類します。このステップを実行することで、自分に本当に必要なモノが何かが明確になります。特に洋服やキッチン用品は、つい増えてしまうアイテムなので、この見直しは定期的に行うと効果的です。
また、1年以上使っていないものは「なくても困らない」と判断しやすいので、処分や譲渡を考えましょう。最近はフリマアプリで手軽に売ることもできますので、手放すハードルも低くなっています。モノを減らせば、それだけで収納スペースが生まれ、掃除もしやすく、気分もスッキリします。
“狭い部屋あるある”失敗例とその対策
一人暮らしでよくある失敗の一つが「見た目や価格だけで家具を選ぶ」ことです。安くて可愛いと思って買ったラックが、実際には部屋のスペースを圧迫したり、収納力が足りなかったりすることはよくあります。また、大型の家具をいきなり買ってしまい、引っ越し時に持て余すというケースも。
対策としては、まず自分の部屋の「収納に使える空間」を計測し、どこに何を置くのかを事前に決めておくことが重要です。スマホの間取りアプリを活用すれば、手軽に配置シミュレーションもできます。また、買う前に「その家具で何を収納するか」「それは毎日使うか」などを明確にしておくと、失敗しづらくなります。
さらに、収納が“見えてしまう”とごちゃついた印象になるので、なるべく扉付きや布で隠せるタイプを選ぶのもおすすめです。少ないスペースでも、使い方ひとつで快適な空間に変えることができます。
一人暮らしの家具は“兼用”がカギ
一人暮らしの家具選びでは、「一台で二役以上こなすアイテム」が重宝されます。例えば、収納付きベッドは寝るだけでなく、衣類や寝具の収納場所としても活躍します。また、オットマン付きのソファは、座る・足を伸ばす・物を収納するという3つの機能を備えており、限られた空間で活躍します。
ローテーブルも、収納スペースが内蔵されたものを選ぶことで、リモコンや本、ノートPCなどをスッキリとしまえます。椅子も座面の下に収納があるタイプを選べば、日用品や書類の収納に役立ちます。
こうした「兼用家具」は、見た目にスマートなものも多く、生活感を抑える効果もあります。特に部屋の広さに制限があるワンルームや1Kの人にとっては、選び方ひとつで部屋の快適度が格段にアップします。
日用品は“まとめて隠す”が正解
洗剤、ティッシュ、ストック食品などの生活用品は、使う頻度が高い反面、ごちゃつきの原因になりがちです。こうした日用品は「一か所にまとめて隠す」のが理想です。例えば、カラーボックスに布製の収納ボックスを組み合わせれば、見た目もすっきりします。
ポイントは「ジャンルごとに分けて収納する」こと。掃除用品・バス用品・食品など、カテゴリー別に収納すると、使いたいときにすぐ取り出せて、無駄な買い足しも防げます。見えない収納は“中がカオス”になりやすいので、ラベルを貼るなどして一目で分かる工夫をすると使いやすさもアップします。
特に一人暮らしの場合、収納家具の数に限りがあるため、収納する場所を集中させたほうが動線もラクになります。日用品は使いやすさと見た目のバランスを意識してまとめましょう。
生活感を消す「ワンアクション収納」
「ワンアクション収納」とは、モノを取り出す・しまう動作が一回で完結する収納方法のことです。一人暮らしの部屋では、特にこのワンアクションが快適な生活につながります。例えば、フタのない収納ボックスに雑誌やタオルをポンと入れるだけの収納は、手間が少なく、使うたびに元に戻す習慣がつきやすいです。
また、よく使うものは「手が届く範囲」に収納するのもポイント。引き出しの中に仕切りを作って、ジャンルごとに収納しておくと、迷わず出し入れできます。頻度の低いものは、ベッド下やクローゼットの上段など、“遠い位置”へ収納しましょう。
ワンアクション収納を取り入れることで、部屋が散らかりにくくなり、掃除の手間も激減します。習慣化されれば、忙しい一人暮らしの毎日を支えてくれる大きな味方になります。
一人暮らしワンルーム向け!場所別収納アイデア集
キッチンは“吊るす・立てる”で収納力アップ
一人暮らしのキッチンは狭く、収納スペースも限られています。だからこそ「吊るす」と「立てる」の収納テクニックがとても効果的です。たとえば、フライパンやおたま、鍋つかみなどはS字フックで吊るすだけで見た目もスッキリし、使いやすくなります。壁にマグネットバーを取り付けて包丁やツールを並べるのも、スペースを有効活用する方法の一つです。
また、フライパンやまな板、鍋ぶたなどは“立てて収納”することで、引き出しの中が整理され、取り出しやすくなります。100均などで手に入る「ファイルボックス」や「仕切りスタンド」を使えば、キッチンツールを縦に並べて収納でき、出し入れもワンアクションで済みます。
さらに、冷蔵庫の上や電子レンジの上に「レンジラック」を置くことで、調味料やキッチン小物も収納可能。これだけでキッチンまわりの収納力は格段に上がります。吊るす・立てるを意識するだけで、キッチンのごちゃつきはかなり改善され、料理もはかどる空間になります。
ベッドまわりに収納をプラスする裏ワザ
一人暮らしでは、寝るスペースが収納場所としても機能します。特にベッド下は、活用しないともったいない“超有望スペース”です。収納付きベッドを使えば引き出しがすでに内蔵されていますが、普通のベッドでも「収納ケース」を活用することで衣類や季節用品をきれいに収めることができます。
ベッド下用のケースは、薄型でキャスター付きのものを選ぶと出し入れもラクになります。さらに、透明タイプだと中身が一目でわかるため、探す手間も省けます。オフシーズンの服や布団、トイレットペーパーなどのストックもここに収納できます。
また、ベッドサイドに「マルチポケット」や「サイドラック」を取り付ければ、リモコンやスマホ、ティッシュなど、よく使う小物を手の届く場所に収納できます。ベッドまわりを整えることで、毎日の寝起きや就寝前の時間も快適に過ごせるようになります。
クローゼットがなくても大丈夫な服収納術
ワンルームや1Kでは、クローゼットがない、またはとても小さいという部屋も多いです。そんなときには、工夫次第で十分な服収納が可能です。まずおすすめなのは「ハンガーラック」。オープンタイプならおしゃれな見せる収納にもなり、部屋のインテリアにもなじみます。キャスター付きのタイプを選べば、掃除や模様替えもラクラク。
引き出し収納は、用途別に使い分けると効率的です。上段には下着や靴下、中段にはTシャツ、下段にはセーターなどと、使用頻度や重さで分けると出し入れがスムーズになります。さらに、「圧縮袋」を活用すれば、かさばる冬物衣類や寝具などもスリムに収納できます。
突っ張り棒を活用した「即席クローゼット」も便利です。壁に棚板を組み合わせれば、靴やバッグもまとめて収納できます。収納場所が少ないからといって、服をあふれさせない工夫が一人暮らしには大切です。
水回り(洗面・トイレ)のスッキリ整頓術
洗面所やトイレなどの“水回り”も、一人暮らしではよく物が散らかるエリアです。収納棚がないことも多いため、「浮かせる収納」や「吊るす収納」がカギになります。洗面台下のスペースには、小さなラックや引き出し式の収納ボックスを置くと便利です。仕切りを使って、化粧品や洗剤類をカテゴリー分けすれば、見た目も美しく、探す手間も減ります。
また、鏡裏に収納があるタイプであれば、中を整えて無駄な空間を作らない工夫が必要です。フック付きの小物入れを取り付ければ、歯ブラシやヘアブラシ、カミソリなどをスッキリと収納できます。トイレには「タンク上収納」や「突っ張り棚」を設置することで、トイレットペーパーや掃除用品もスマートに収まります。
水回りは湿気もあるため、通気性のいい素材や防水性のある収納グッズを選ぶことも忘れずに。見せたくないものは布やボックスで目隠しし、スッキリ感を演出しましょう。
“玄関収納”を制す者が生活動線を制す!
一人暮らしの玄関はとにかく狭い…それなのに、靴・傘・鍵・バッグなど日常的に使うアイテムが集まりやすい場所でもあります。このスペースを効率よく使うためには、“壁”と“扉裏”をフル活用することがポイントです。
例えば、玄関ドアの裏に貼るだけで使える「マグネット式の鍵収納ボックス」や「スリムな靴ホルダー」は、狭いスペースでも邪魔にならずスッキリ収納できます。シューズラックも、段が増やせるタイプや縦長のものを選ぶと収納量がアップします。
さらに、玄関の一角に「コート掛け」を設置すれば、帰宅後すぐにジャケットやバッグを掛けられ、動線がスムーズになります。鍵やハンコ、マスクなど細かいものは「トレイ」や「小物ケース」にまとめて置くと忘れ物防止にもなります。
玄関が片付いていると、出かけるときも帰ってきたときも気持ちがいいものです。小さな工夫が暮らしの質を大きく変えるのが玄関収納の力です。
家具選びで変わる!一人暮らし収納成功の秘訣
収納付きベッド・ソファで空間を有効活用
一人暮らしでまず検討すべきは「収納付き家具」の導入です。特におすすめなのが、収納付きのベッドとソファです。限られた部屋の中で、「寝る」や「くつろぐ」ための家具が“収納スペース”としても機能すれば、まさに一石二鳥。
収納付きベッドは、引き出しタイプや跳ね上げ式があります。引き出しタイプは衣類や下着、リネン類の収納にぴったり。跳ね上げ式は大容量で、季節の布団やかさばるアイテムもすっぽり収納可能です。収納場所が目につかないため、見た目もスッキリします。
一方、収納付きソファは座面下に収納スペースがあるタイプが人気。ブランケットや読みかけの本、ゲーム機など、リビングで使う細かいアイテムをまとめてしまえます。また、ソファベッドなどの多機能家具を選ぶと、来客時にも活躍します。
これらの家具を選ぶときは「開閉のしやすさ」や「部屋の導線に影響しないか」もチェックしましょう。無理なく使えることが、日々の快適さにつながります。収納付き家具は、空間の有効活用だけでなく、“片付けたくなる環境”を作ることにもつながるのです。
折りたたみ・伸縮家具の選び方と活用法
一人暮らしの狭い部屋で暮らす場合、家具のサイズはとても重要です。その中でも、使わないときはコンパクトに収納できる「折りたたみ家具」や「伸縮家具」は非常に便利な選択肢です。代表的なのは折りたたみ式のテーブル、椅子、ラックなど。来客時や作業時だけ広げて使い、普段は折りたたんで壁に寄せておけばスペースを無駄にしません。
伸縮タイプのダイニングテーブルは、普段は一人分、来客時には広げて2人〜4人用にできるので、一人暮らしでもホームパーティーを楽しめます。テレビ台やラックなども、幅を調節できるタイプなら、部屋のレイアウト変更にも柔軟に対応できます。
折りたたみ家具は「軽さ」と「安定性」が重要。収納場所も考慮し、スリムにたためるものを選びましょう。折りたたんだ状態で自立するかどうかも選ぶポイントです。また、使い勝手だけでなく、見た目のデザイン性にもこだわれば、部屋の印象もぐっとアップします。
無駄なスペースを作らない“変化する家具”を取り入れることで、狭い部屋でも自由度の高い暮らしを実現できます。
限られたスペースで大活躍!省スペース収納グッズの選び方
収納家具を買うときには「コンパクトなのにたっぷり収納できる」グッズを選ぶことが大切です。特におすすめは、縦型のチェストやラック。床面積を取らず、天井近くまで活用できるので、部屋を広く見せつつ収納力を確保できます。
また、壁に設置できる「ウォールシェルフ」や「吊り下げ収納」も有効。トイレ・洗面所・キッチンなど、物が多くなりがちなエリアで活躍します。使わないときは折りたためる「ポップアップ式収納ボックス」も、来客前の“隠す収納”として便利です。
収納グッズを選ぶときのポイントは、「何を収納するのか明確にすること」「移動が簡単であること」「見た目がシンプルで圧迫感がないこと」。特に透明や白、木目調など、インテリアになじむデザインを選ぶと、部屋全体が整った印象になります。
狭い部屋では「ちょっとしたスキマ」に収納を作る工夫が求められます。冷蔵庫の横、洗濯機の隙間、ベッドサイドなど、10cm〜20cmの細いラックも活用すると、収納力が一気に増します。
ワゴン・スツール・オットマンの意外な活用法
一見収納とは無関係に思える家具でも、工夫次第で立派な収納スペースになります。たとえば、キッチンワゴンは「移動式の棚」として使え、調味料や調理器具、ティーカップなどをまとめて収納しながら、必要なときにキッチンやテーブル横に移動できます。ワゴンは洗面所やデスク横でも使える万能アイテムです。
スツール(背もたれのない椅子)は、実は中が収納スペースになっているタイプも多く、ティッシュや読みかけの本、充電器類などを入れておくのにぴったり。見た目はシンプルなので、リビングにも寝室にもマッチします。
さらにオットマン(足置き)も、収納付きならリビングのごちゃつきを抑える救世主に。ブランケットやマガジン類、小型家電の付属品など、意外と置き場に困るものをすっきり隠せます。
家具を選ぶときには、「座る+収納」「置く+動かせる」など、複数の役割を果たすアイテムを選ぶと、収納スペースが自然と増え、部屋の機能性もアップします。
コンパクトでも高機能!“収納名人”な家具たち
収納名人とは、限られたスペースの中でも“賢く”収納できる家具のこと。最近では、狭い部屋用に特化した「コンパクトだけど多機能」な家具が続々登場しています。たとえば、デスクと本棚が一体になった「シェルフデスク」は、勉強や仕事をするスペースと本や小物の収納を1か所に集約できます。
また、引き出し付きのテレビ台や、天板を外すと中に物が入れられるセンターテーブルなど、リビングの印象を崩さず収納力を上げてくれるアイテムも豊富です。こうした家具は、通販やホームセンター、IKEAやニトリなどでも手頃な価格で手に入ります。
購入時には、「組み立てやすさ」「掃除のしやすさ」「引っ越し時に持ち運べるサイズか」もチェックしておきましょう。特に一人暮らしでは、家具の可動性や再利用のしやすさが生活の質を左右します。
“収納名人”な家具は、目に見えるスペースを増やさずに、見えないところでモノを効率よく収めてくれる優れもの。あなたの部屋の使い勝手を、驚くほど良くしてくれる存在になります。
“見せる収納”と“隠す収納”の使い分け術
おしゃれで映える「見せる収納」アイデア
“見せる収納”とは、あえて物をオープンに置くことで、インテリアの一部として魅せる収納方法です。特に一人暮らしのワンルームでは、収納スペースが少ない分、見せる収納を上手に取り入れることで部屋の印象をセンスよく仕上げることができます。
例えば、お気に入りの本や雑誌を壁掛けのマガジンラックに並べたり、調味料やスパイスを同じデザインの容器に移し替えてオープン棚に並べたりすると、生活感を抑えつつ「魅せる」収納が完成します。また、洋服も色味をそろえてハンガーラックにかけることで、ファッションショップのような雰囲気を演出できます。
重要なのは、“見せる”からこそ「整っている」ことが前提。物が多すぎたり色味がバラバラだったりすると、ごちゃついて見える原因になります。アイテムを「量」「高さ」「色」でそろえるだけで、スッキリと見せることができます。
また、観葉植物や小物などの“飾り要素”と収納をミックスすると、おしゃれ度がさらにアップ。見せる収納は、使いやすさと見た目の両立がポイントです。
生活感を隠す「隠す収納」のポイント
一方で、“隠す収納”は部屋をすっきり見せるために欠かせないテクニックです。生活感の強いアイテムや雑多な日用品を、いかに目につかないように収納するかが鍵になります。特に洗剤、薬、書類、リモコン、ケーブル類などは「出しっぱなし」にしてしまうと、部屋が一気に雑然と見えてしまいます。
隠す収納では、「見えない場所にしまう」「収納ボックスやカゴを活用する」「布やカーテンで目隠しする」といった方法が効果的です。例えば、カラーボックスにインナーボックスを入れて、ラベルで中身を管理すれば、パッと見はシンプルな棚になります。
また、テレビ周りやデスク周りでは、ケーブルボックスや配線カバーを使うことで、コード類をスッキリまとめることができます。アイテムをまとめる「トレー」や「ケース」もおすすめ。定位置を作ることで使った後に戻す習慣が自然と身につきます。
隠す収納は、出し入れしやすさも大切です。見た目が良くても出しづらいと、結局片付かなくなってしまいます。「隠すけど使いやすい」を目指すのが、成功のポイントです。
配線やリモコンをスッキリまとめるテク
部屋の印象を大きく左右するのが「配線」と「リモコン類」の存在です。特に一人暮らしのワンルームでは、テレビ、Wi-Fiルーター、ゲーム機、スマホ充電器など、電化製品が集中しており、コードが絡まりがち。見た目にも雑多な印象を与えてしまいます。
そこで活躍するのが「配線隠しアイテム」。たとえば、ケーブルボックスを使えば電源タップごと隠すことができ、床にコードが散らばることもありません。壁沿いのコードは「モール」と呼ばれるカバーで隠すと、まるで配線が壁に埋まっているようなスッキリ感が得られます。
また、リモコン類は「壁に取り付けるリモコンホルダー」や「マグネット式のリモコン収納ボックス」でまとめると紛失も防げます。テーブルの上に置きっぱなしにしないだけで、部屋全体が整った印象になります。
配線とリモコンは、毎日使うものだからこそ「使いやすく美しく」を意識しましょう。収納場所を決めておくことで、習慣的に戻す動きが身に付き、結果的に片付いた部屋がキープできます。
棚やラックの色と素材で印象が激変
収納家具の“色”と“素材”は、空間の印象に直結する大切な要素です。狭い一人暮らしの部屋では、選ぶ色や素材次第で「広く見える」か「ごちゃついて見える」かが大きく変わってきます。基本は「白」「ベージュ」「ナチュラルウッド」などの明るいトーンが鉄則。これらは光を反射しやすく、部屋を明るく開放的に見せる効果があります。
反対に、黒やダークブラウンなどの重めカラーは空間を引き締める力がありますが、使いすぎると圧迫感を生むこともあるため、アクセント的に使うと効果的です。たとえば、白い棚に黒の取っ手を組み合わせる、ナチュラルなウッドにアイアン素材を加えるなど、コントラストを活かすとおしゃれ度がアップします。
また、素材も重要です。プラスチック製は軽くて扱いやすい反面、安っぽく見えることも。木製やアイアン製はインテリアに高級感を与え、長く使えるメリットもあります。最近では、布製の収納ボックスも人気で、柔らかい雰囲気を演出できます。
「見せる収納」ではデザイン性を、「隠す収納」では機能性を重視して選ぶと、無駄のないおしゃれな部屋づくりが叶います。
収納は“量より動線”で考えると楽になる!
収納というと「とにかく多くしまう」ことを意識しがちですが、実は“収納の量”よりも“収納の位置”が重要です。つまり、「使う場所の近くに収納を作る」ことで、日々の生活がぐっと快適になるのです。これが「動線収納」の考え方です。
たとえば、メイク道具は洗面台やドレッサーの近く、よく使う調理器具はコンロのすぐそばに。スマホの充電器やリモコンは、座る場所の近くに専用スペースを作っておけば、使うたびに探す必要がありません。
この考え方を取り入れると、部屋に“戻すべき場所”が自然とできあがり、片付けが習慣になります。逆に、いくら収納力があっても、動線から離れていると「面倒くさくて戻さない→散らかる」の悪循環に陥りやすいです。
また、よく使うものは“目線の高さ”、あまり使わないものは“足元や上部”に配置することで、さらに使いやすくなります。収納は、量ではなく“生活の流れにフィットしているか”が成功のカギなのです。
賃貸でもOK!壁に穴を開けずにできる収納テク
突っ張り棒&つっぱり棚の上手な使い方
賃貸物件で収納を増やすなら、壁に穴をあけない「突っ張り系アイテム」が大活躍します。なかでも代表的なのが「突っ張り棒」や「つっぱり棚」。この2つがあれば、壁を傷つけることなく収納スペースを増やすことができます。
たとえば、クローゼットの中に突っ張り棒をもう一本追加すれば、上下2段にして洋服を収納できますし、押し入れにも設置すればバッグや帽子を掛けるスペースに早変わり。また、洗面所やトイレ上の空いた空間に「つっぱり棚」を設置すれば、ストック用品やタオルを置く場所として活用可能です。
突っ張り棒には「滑り止め付き」や「耐荷重強化タイプ」などの種類がありますので、設置する場所や用途に応じて選ぶのがポイントです。重い物を掛ける場合は、太めのタイプや補強板を使うと安定感がアップします。
さらに、突っ張り棒とカーテンを組み合わせて“目隠し収納”にすれば、おしゃれかつ生活感を隠せる空間に。アイデア次第で、さまざまな場所に収納スペースが生まれます。
原状回復OK!剥がせるフック&粘着収納
賃貸の壁に穴をあけられないのは当然ですが、「粘着式のフック」や「剥がせる収納グッズ」を使えば、壁を傷つけずに収納を増やすことができます。最近では、強力な粘着力を持ちながらも、はがすときにはきれいに剥がせる“原状回復OK”な製品が多数登場しています。
例えば、3Mのコマンドフックシリーズは、粘着力が高く、剥がした後も壁に跡が残らないのが特徴。キッチンの壁や玄関ドア裏に取り付けて、鍋つかみやエコバッグ、鍵などを吊るすとスッキリします。ほかにも、粘着式の小物トレーをデスク横に取り付ければ、文房具や充電器の収納に便利です。
ポイントは「貼る場所の素材」と「貼る前の掃除」。凹凸のある壁紙やザラザラした面では剥がれやすくなるため、ツルツルした場所を選び、貼る前にしっかり拭いて汚れやホコリを取り除きましょう。
粘着タイプの収納は簡単にレイアウト変更もできるので、模様替えや引っ越し時にも対応しやすく、収納初心者にもおすすめです。
ワイヤーネット&S字フックで壁面活用
壁の活用といえば、ワイヤーネットとS字フックの組み合わせも非常に便利です。これらは工具不要で取り付けられ、縦にも横にも広げられるため、空いたスペースを有効に使うことができます。
ワイヤーネットは100円ショップやホームセンターで手に入るため、コスパも抜群。たとえば、キッチンではおたまやフライ返しを吊るしたり、玄関では鍵や帽子を掛けたりできます。リビングでは、アクセサリーやメガネ、リモコンの定位置を作るのにも役立ちます。
取り付けには、突っ張り棒やスタンド式のフレームを使うと、壁に穴をあけずに済みます。S字フックはサイズもいろいろあるので、アイテムに合わせて選ぶと無駄がありません。
また、ワイヤーネットに「かご」や「小物トレー」を組み合わせれば、より多機能な収納スペースが完成します。視覚的にも整理されて見えるので、片付けもラクになり、部屋全体がきれいに見えます。
壁を飾りながら収納するアイディア集
収納は“隠す”だけではなく、“飾る”ことでもおしゃれにできます。たとえば「フック付きウォールステッカー」や「ピクチャーレール」を使えば、壁をデコレーションしながら収納としても機能させることができます。これは賃貸でも取り入れやすく、しかも原状回復が可能なグッズが増えています。
帽子やストール、バッグなどを壁にかけて並べれば、それだけでセンスのあるインテリアに変身。木製フックを等間隔に並べれば、ナチュラルテイストのインテリアになりますし、アイアンフックであればインダストリアルな雰囲気も演出できます。
また、「ペグボード(有孔ボード)」は、DIY初心者でも使いやすく、フックの位置を自由に変えられるので非常に便利です。文房具、アクセサリー、ツールなどをおしゃれに収納できます。
飾りながら収納するアイディアは、部屋の雰囲気をガラッと変えたいときにもおすすめ。モノが多い=ごちゃごちゃではなく、「見せ方」で印象は大きく変わるのです。
自分好みにカスタムできる簡単DIY術
一人暮らしで収納が足りないと感じたとき、自分の使い方に合わせて収納スペースを「自作」してしまうのもひとつの手です。最近は、工具不要で組み立てられる収納キットや、初心者でも扱いやすいDIYグッズが豊富に出回っており、誰でも気軽に始められるようになっています。
たとえば、「すのこ」を組み合わせて作る棚やラックは、材料費も安く、サイズも自由に調整できます。カラーボックスに取っ手やキャスターをつけて移動可能なワゴンにするなどの“プチ改造”も人気。木材を使えば、部屋に温かみも加わります。
DIYの魅力は、“自分に合ったサイズと用途”の収納が手に入ること。市販の家具ではなかなか満たせないニーズも、DIYなら柔軟に対応できます。さらに、自分の手で作った家具には愛着がわき、部屋への関心も高まります。
工具不要の「ジョイント式パネル」や「連結ラック」などもおすすめで、組み合わせ次第で高さや形を自由に変えられます。難しそうに感じるかもしれませんが、まずは簡単なものから試してみるのが第一歩です。
まとめ
一人暮らしの部屋は、限られたスペースをどう活かすかが快適さの鍵を握ります。収納が少ないからといって、散らかった部屋に悩まされ続ける必要はありません。今回ご紹介したアイデアを取り入れれば、家具の配置から小物の整理、さらには収納グッズの選び方まで、ちょっとした工夫で驚くほどスッキリした空間を手に入れることができます。
大切なのは、「必要な物だけを持ち」「使う場所の近くに収納し」「日々の生活導線に合った収納」を意識すること。そして見せる収納と隠す収納をうまく使い分ければ、おしゃれさと実用性の両立も可能です。
賃貸で壁に穴を開けられないという制約があっても、突っ張り棒や粘着式グッズ、ワイヤーネットなどを活用すれば、無理なくスマートな収納が実現できます。
自分のライフスタイルに合った収納方法を見つけて、一人暮らしの暮らしをもっと快適で心地よいものにしてみてください。